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2008-09-10 Wed
ついつい付けてしまいがちで、しかも付いてしまうとなかなか落ちないボールペンのしみ。それを、家庭にあるもので落とす方法を解説した動画を作りました。
動画では、ワイシャツを用いて解説していますが、正絹の着物や和布でも同じ方法が使えます。化繊の場合は、この方法は使えません。
しかし、多少たたいたりこすったりして落とすので、水ジミの落とし方で解説したように、「スレ」が出てしまう事が正絹の場合はあります。そのため、正絹ではブラシではなく、筆なので優しく丁寧に作業を行っていくわけですが、大切なお着物の場合は専門家に任せるのが無難かもしれません。
もちろん、何れの生地に行う場合でも、自己責任で行ってください。
動画解説
ボールピンのシミを落とす場合、まず、そのシミを溶かす方法を考えます。ボールペンのインクが溶けるもので、比較的危険が少なく且つ家庭に良くあるものでは、爪のお手入れに使う除光液が、最適なのではないかと思います。除光液とはアセトンです。
しかし、いきなりアセトンを付けるとシミがにじんでかえって落ちにくくなってしまうので、にじまないように予防処置を先に行っておきます。それは、動画で解説しているように、シミ部分を指で押さえて周りに水を霧吹き、さらに小皿に水をいれ台所用洗剤をいってきたらし作った洗剤液を、シミの周りに塗ります。
そして、あらかじめ下に敷いておいたタオルに、シミの面をタオル側にして、タオルにたたき出すように、シミの裏から、除光液をつけた歯ブラシ等で、たたき出すイメージでたたいていきます。この時、生地がもし正絹の場合は、歯ブラシなどではなく筆等で優しく行っていく必要があります。
除光液をつけ、たたきを繰り返しながら、タオルにシミを移していきます。時折、タオルの位置を汚れていない位置にずらしながら行ってください。
生地の様子を見つつ、大体落ちたら、輪ジミ防止の為周辺を含め、水を霧吹き、タオルでたたくようにぬぐっていきます。そして自然乾燥して仕上げます。
自己責任で行っていただく必要はありますが、身近にあるもので出来る方法です。ボールペンのシミをあきらめてしまう前に、是非、試してみてはいかがでしょうか?
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by 原田染物店
きものお手入れ : 16:32 : comments (x) : trackback (0)
2008-08-28 Thu
余ってしまった染物のはぎれや、経年でちょっと黄ばんでしまった白生地のはぎれなどを、色抜き(漂白)して、手芸用素材などとしてリサイクルする、ご家庭でも出来る方法を試し、動画で撮影しました。
薬局や科学材料店、染色材料店などで手に入る「ハイドロサルファイト」という薬品を使っております。
動画メモ(自己責任において行ってください)
1 約50度のお湯を用意する。
2 1リットル当たり5グラム~10グラムのハイドロサルファイトをお湯に入れる。(粉末状なので吸い込まないように注意)
3 色抜きしたい生地をつけ、約50度弱前後を保つようにたまに温めながら、2時間ほどつけておく。#温度を上げすぎたり、濃くしすぎたりすると、早く色は抜けますが、生地を傷めたり風合いを損なったりする恐れがあります。
4 色が抜けたら、優しく水ですすぎ、乾燥させ仕上げます。
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by 原田染物店
きものお手入れ : 17:37 : comments (x) : trackback (0)
2008-08-21 Thu
誰に出来る、きものの「水ジミ」の取り方を解説する動画を作りました。しみぬきの基本も解説しています。是非、ご覧下さい。
動画解説
シミには、水系統のものによってついた「水ジミ」と、油系統のものによってついた「油ジミ」の二種類に大きく分けられます。水ジミは、水が接着剤代わりになってシミがついており、油ジミは、油が接着剤代わりになってシミがついています。故に、水ジミは「水」によって落とす事が出来、油ジミは油を溶かす「ベンジン」や「溶剤」によって落とす事が出来るわけです。
この動画では、水ジミの落とし方を解説しています。水ジミは「水」でしみを落とすわけですが、水を付けると着物の生地の繊維は「膨潤」してしまいます。膨潤した繊維は柔らかくなっているので、こすってしまうと「スレ」が出てしまいます。ベンジンや溶剤ならば、つかっても繊維は膨潤しないので、多少はこする事が出来ますが、水ジミでは膨潤の為こする事が出来ないのです。
また、こちらの記事で解説したように、水ジミの処置には「輪ジミ」が発生する恐れがあります。上の動画では、その「輪ジミ化」を避けながら、こすらずに「水ジミ」を取る方法を実演、解説しています。
なお、この方法は、自己責任のもと行ってください。
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by 原田染物店
きものお手入れ : 20:55 : comments (x) : trackback (0)
2008-08-13 Wed
着物のシミで、取る事が困難な、経年による絹の黄変によるシミ。これは絹の寿命とも言うべきシミで、どうしても防ぎきる事は難しいのですが、その出現を出来るだけ遅くすることは十分可能です。
それは、黄変の大きな原因にもなり、着物の大敵である「水分」に思いをいたし、普段の保管を考えるという方法です。
絹の着物は普段でも重さの約10%の水分を含んでいます。着物の水分は、昼に温度が上がった時や、タンスから出して風が通したりすると抜けますが、夜やタンスに仕舞った時に、着物が冷えると水分は戻ります。
保管したままにしておきますと、折られ重ねられた中の部分などは、冷えたままになる事が多いので、水分が抜けずに余計にたまっていくようなのです。
お客様からお預かりしたお着物をお手入れしていて、こうした冷えたままになりがちな場所(湿りやすい場所)は、他の場所より黄変していることが多く見受けられます。普通のシミも放っておくとやがて黄変していきますが、こうした水分が溜まりやすい場所は早く黄変してしまうようです。
また、着物お手入れの仕事していて、これは間違った保管法ではないだろうかと感じる事があります。
それは、着物の間に和紙などの紙を入れて保管する方法です。そうした着物に、酷いカビが発生した例や、色がとても変わってしまった例を、とてもよく見かけるのです。特に留袖などの黒地のものに多く見かけます。
これは、上記絹の場合と同じ理由でだんだんと紙が湿ってしまうのと、紙を入れて保管した為に空気の流れが止まってしまうために、起こってくる事なのではないかと思います。
絹の「水分」という事に思いをいたし保管するという観点からいうと、経験上あまり良い保管法とは言えないのではないかと思います。
以前、虫干しの重要性を紹介いたしましたが、その他にも、晴れた日などに、着物をタンスから出し、眺め愛でて楽しんでみる事もおすすめ致します。これは、シミやカビのチェックだけではなく、それだけで「水分」に思いを致した良い手入れにもなるのです。
この様に、絹の着物は水分の害を受けやすいものです。しかし、その「水分」を意識しながら保管や手入れをすれば、絹の寿命「黄変」シミの出現を、出来るだけ遅らせる事が出来るのです。
by 原田染物店
きものお手入れ : 15:41 : comments (x) : trackback (0)
2008-07-31 Thu
(この記事で書く方法は、自己責任のもと行ってください。)
アイロンをかけていて、うっすら焦がしてしまった事、ありませんか?
そこで、今回は、そういった薄い焦がし痕を着物や洋服につけてしまったときの簡単な対処法(お手入れ方法)をご紹介いたします。
家庭で出来る方法としては、手に入れやすい過酸化水素水(H2O2)を使うのが良いと思います。薬局でオキシフル(オキシドール)として売っています。
この、過酸化水素水を、焦がしたところに、筆や綿棒などで付け、乾きそうになったらまた付け、この繰り返しを行うと、ほとんどの場合目立たなくなります。
過酸化水素水の分解によって生ずる酸素による酸化漂白により、漂白されて痕が目立たなくなるというわけです。
さらに、一つのTIPSですが、こちらの記事で紹介した事を応用し、この過酸化水素水による処置をする前に、まわりを霧吹きで薄くぼかしておけば、こうした処置で出来てしまいがちな輪ジミを防ぐ事が出来ます。
注意点としましては、水で極端に縮む生地や、色の出る生地の場合は避けてください。
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by 原田染物店
きものお手入れ : 19:50 : comments (x) : trackback (0)


