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2008-09-29 Mon
今週より、10月に入り、着物の暦では衣替えの季節となります。今年は特に、9月から肌寒い日が続き、いつもより早く、肌で衣替えの必要性を感じる今日この頃です。
着物を衣替えする際、夏に着用した着物を保管する前に何かお手入れをしておいた方が良いのではないかと、考えていらっしゃる方も多くおられるのではないかと思います。結論から言えば、保管前にお手入れはするべきです。
手入れをしないで保管をしたために、数年後に、早ければ翌年に、汗がついてしまった部分の衿、ムネ、背中等が黄変し、着られなくなってしまった例を、非常に多く見てきました。
黄変してしまうとそれはもう完全に取る事は出来なくなってしまいます(少しは取れます)。
しかし、保管前に、どうお手入れすればいいのか、今日はそれを解説させて頂きたく思います。もちろん、当店のような専門店に持って行き手入れを依頼するのも一つの方法ですが、着物の種類によっては、家庭でも保管前のお手入れを施す事が出来ます。ただし、洋服と同じように、着物のお手入れにもある程度諸々のリスクはあります。以下にご紹介する方法は、自己責任で行ってください。
今回ご紹介するお手入れは、基本的には水を使います。ですので、まず、「水で縮む着物か?」「水で色落ちするか?」の2点を確かめることからはじめます。
一般的には、絽の単衣、白絽長襦袢、麻、帯揚げ(絞りの帯揚げを除く)等は、水に入れても著しく縮んだり、酷く色落ちがしたりはしない品物が比較的多くあります。浴衣、なるみ絞りの浴衣は、原則として水洗いが出来ます(参考記事)。
逆に、塩沢、一越等は、著しく縮む着物があり、そうした着物は基本的には専門店にお持ちいただくのが無難です。
では、「水で縮む着物か?」「色落ちする着物か?」を確かめるのはどうするのか、という問題があります。
前者は、衿、ムネ、背中など、汗をかいた場所が縮んでいるかを見ると、水でその着物が縮むかどうかは大体わかります。
後者は、白い柔らかい布(肌着の切れ端等)を少し水に濡らして、目立たないところの柄や地色を少しだけこすってみて、色が移るかどうかを確かめることで、わかります。
そうして確かめ、水に入れても問題ないと判明した着物の、保管前のお手入れの方法を以下に、箇条書きにします。
1 えり、そで等を、ごく薄い洗剤液をつけたブラシで軽く優しくこすります。
2 着物を綺麗にたたみ、たたんだまま水に入れます。
3 たたんだ状態のまま、軽く押し洗いをします。
4 たたんだ状態のまま、洗濯機にいれ、軽く脱水のみをします。
5 和服ハンガーで自然乾燥をします。
このお手入れを施した上で、保管すれば、汗による変色黄変は、ほぼ防ぐ事が出来ます。夏に着る、絽や麻の着物は、水に入れることの出来る着物が多くありますので、是非、お試しいただければと思います。
ゆかたは、原則として水洗いをして保管しなければなりません。なるみ絞りのゆかたも同様です。浴衣のお手入れ方法については、上記の方法と同様ですが、詳しく解説した記事もありますので、どうぞご参照下さい。
参考記事
[お手入れTIPS] 簡単!!ゆかたでのお出かけの後の、お手入れ
[着物お手入れTIPS] 洗濯で色が移ってしまった浴衣の簡単な対処法
衣替えは、日本の風土に合った、季節を感じる行事です。面倒くさい、と思いつつ、やり始めてしまえば、しまう着物を見つつ、夏の思い出を振り返ったり、また、しまっておいたきものを眺めつつ、新たな季節に思いをはせるたり、と楽しいもの。
また、大事な着物を長持ちさせる為のキーポイントになる作業でもあります。是非、この機会に、こうしたお手入れを楽しみつつ行ってみてはいかがでしょうか?
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by 原田染物店
きものお手入れ : 20:47 : comments (x) : trackback (0)
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